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カリキュラム

カリキュラムの概要

法学科のカリキュラムの概要

法学部の伝統を受け継ぐ法学科では、主として法学と政治学を学びます。多様な価値観が交錯する社会のなかに、バランスのとれた秩序をつくり出していくうえで、今日、これらふたつの長い伝統を経た学問分野のもつ意味はますます大きくなっています。

法学や政治学を学ぶことによって身につけた知識と論理的思考力、そして課題を分析し複数の解決策の中から最も適切な方策を決定する問題解決能力は、進路にかかわらず、社会のどのような分野においても、責任のある行動を取るうえで大いに役立つことでしょう。

国際公共政策学科のカリキュラムの概要

グローバリゼーション、地球温暖化、貧困、核兵器の拡散など、私たちを取り巻く社会や環境はすさまじい勢いで変化しています。また、その規模はこれまでにないほど大きく国境を越え、世界の様々な地域の人々の生活に影響を与えています。これらの問題を解決するためには、あらゆる分野の英知と技術と人材を集めなければなりません。

国際公共政策学科は法学・政治学・経済学の基礎を学び、それらの知識や考え方を総動員して人類全体の公益を考え行動するための規範と能力を身につける場所です。

演習・セミナー

法学部には演習(ゼミ)形式の授業があります。法学科では、1年次配当の「法政導入演習」、2年次配当の「法政基礎演習」、3・4年次配当の「演習1・2」が、国際公共政策学科では、2年次以上配当の「セミナーⅡ~Ⅳ」が、これにあたります。このほか外国語を使って専門的に学ぶために、法学科では「外国語文献研究」が、国際公共政策学科では「Project Seminar in English」などが、それぞれ演習形式の授業として開講されています。

法学・政治学・経済学は体系的な学問ですから、一連の講義を通じてその体系全体を学ぶことがどうしても必要です。けれども、大きな教室での一方的な講義では、ややもすると学習の姿勢が受動的になりかねません。それを補うのが演習やセミナーなのです。これらの授業は、講義で学んだ知識を定着させ、具体化し、応用可能なものにするという目的をもっています。

演習形式の授業は基本的に少人数で行われます。授業の進め方は科目によって異なりますが、多くの場合、学生が自ら調査・研究したことを報告し、その報告内容について全員で議論するという形式をとります。このため学生には、自ら主体的に学習に取り組むことが求められます。報告者は、ほかの人が理解できるように、わかりやすく報告しなければなりません。また、議論を有意義なものとするには、ほかの人の話をよく聞き、その内容を理解したうえで、自らの意見を論理的に述べる必要があります。これらを通じて、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を高めることができます。

このようにいうと難しく聞こえるかもしれません。しかし心配はいりません。まず1年次の「学問への扉」、「法政導入演習」で、演習形式の授業の受け方を学びます。具体的には、文献などの調べ方や、報告の際のレジュメの作り方、議論の仕方、小論文やレポートの書き方について学びます。そして実際に、演習形式での報告と討論、小論文の作成に取り組みます。ここでの学習、経験を踏まえて、2年次以降、特定の専門分野の演習やセミナーを履修していくことになります。

演習形式の授業には、先生やほかの学生と近い距離で学べるという利点があります。大教室ではちょっと勇気のいる質問も、小さなセミナー室でなら気軽にできます。理解できないのは自分だけかと思っていたら、ほかの人も同じような疑問をもっていることがわかってほっとするというのも、少人数の授業ならではの経験です。演習形式の授業を通じて得られる先生や友人とのつながりは、きっと一生のものになるでしょう。演習やセミナーには、豊かな人間関係を築くという目的もあるのです。