先輩からのメッセージ
田邉亮太
法学科 2010年卒業/中国電力株式会社
私は中国電力株式会社に入社し、現在は知財企画法務グループに所属しています。そこで知的財産に関する契約書の審査や他社との交渉を行っています。
法学部へ進学を希望される多くの方と同じく、私も元々法曹界に進みたいと思い法学部に進学しました。しかしながら、学部1~3年次の間に法律に関する勉強もしつつ、教授、先輩、同期、後輩と切磋琢磨したゼミや講義外での討論、法曹界へ進むべく真剣に勉強に励む他学部生や大学院生との交流、官公庁や企業への就職に志を向け努力する仲間との情報交換といった、大阪大学法学部という貴重な環境とそこから得ることのできた経験から、自身がどのように社会に貢献していくかを真剣に考え努力し、現在の道を進むことができるようになりました。
現在、業務にあたっては、契約書の形式的な確認にとどまらず、これまでの経緯や、審査依頼元のニーズ、今後の成果やリスクを審査依頼元と協力して洗い出し、契約書へ適切に反映できるように心掛けています。また、会社にとっての利益と契約先にとっての利益は共存することが可能との考えを持ち、双方に利益ある契約を締結できるよう、審査依頼元と連携を密にしながら、対応策を考えています。
このような社会人として必要な思考やスキルの源は、ゼミでの討論や教授とのやり取りなどの中で培ってきたものであり、今の自分を大きく支えてくれています。
大阪大学法学部は自身を更に向上させたいという方にとって最高の環境であると、今もなお感じています。これから入学されるみなさまもぜひその中で最高の学生生活を送ってください。
石倉真衣
国際公共政策学科 2016年卒業/株式会社毎日放送
私は毎日放送に入社し、現在は報道記者として働いています。事件や裁判、政治や教育など生活全般に関わるニュースを担当しています。記者として街に出て、取材や原稿の作成をします。時には長めの特集企画や生中継を担当することもあり、毎日が勉強です。事件や問題は突然起こるので、体力勝負な一面もあります。それでも、「普段出会えない人と話して新情報を手に入れ、何が大切なのかを考えて世に伝える」仕事は、とても刺激的でやり甲斐があります。
私は大学2~4年生の間、小原美紀教授のデータ分析ゼミに所属していました。ゼミでは学期末の論文執筆に向けて、日本語のライティングやプレゼンの特訓、統計分析の授業から始まります。「ゴミ捨て場のカラス対策」など課題を見つけて仮説を立てる力を養いました。最初は高校までの「(受験など)目的ありき」の勉強との差に驚きましたが、自分とは違う考えの仲間と議論して切磋琢磨する面白さを知りました。
私のゼミでは、長期休暇中に希望者が海外で研究活動をすることもありました。マレーシアや台湾などで現地の学生と意見交換し、彼らの学習意欲の高さに刺激を受けました。
また、先生の研究のお手伝いで実際に社会で活躍する女性にインタビューをし、挫折や転職の経験談を聞いたことが卒業論文に繋がりました。
最初は何となく参加することになったこれらの活動がきっかけで、いろんな人の話をじっくり聞くことのできる記者の仕事を目指すようになりました。
好奇心に逆らわずに過ごした4年はあっという間でしたが、振り返ればどんなことも今に繋がっていると感じます。国際公共政策学科は、たくさんのチャンスと素敵な仲間に出会える場所です。一つの目標を見つけて没頭することも、欲張って色々なことに挑戦することもできます。これから入学される皆さんも、ぜひ刺激的で楽しい学生生活を送ってください!