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法学部の紹介

先輩からのメッセージ

後 友香
法学科 2016年卒業/神戸市外国語大学外国語学部 講師

私は、大阪大学法学部を卒業後、大阪大学大学院法学研究科に進学し、博士前期課程・博士後期課程を経て、法学の博士号を取得しました。現在は、神戸市外国語大学の教員として、民法を教えたり、国際的な民事紛争の解決方法について研究したりしています。

私が大学教員を志すようになったきっかけは、3・4年生の時に所属した民法ゼミでした。そのゼミでは、過去に最高裁判所が判断を下した事例をひとつずつ詳しく見ていきました。講義形式の授業では簡単に紹介されるにとどまる最高裁判所の判断について、教授の指導のもと、90分かけてみんなでじっくり検討するというのは、ゼミでしかできない貴重な体験でした。その中で、ともすれば無味乾燥に見えてしまいがちな法学も、実はひとりひとりの人間が直面するひとつひとつの問題を背景にしていることを実感しました。また、難しい論点について、よく分からないから放っておくというのではなく、様々な資料にあたって、分かるまでとことん調べることの面白さにも気付きました。

現在の大学でも、私は民法ゼミを開講しており、最高裁判所の判断を扱うことも多くあります。一口に民法といっても分野は多岐にわたる上に、ひとつの論点について突き詰めだすときりがありません。しかし、それでも、途中で諦めずに粘り強く考え、自分が最も妥当だと思う問題解決を論理的に導ける力を、学生たちに養ってほしいと思っています。

法学は、歴史的な経緯を踏まえつつ、常に最新の課題にも取り組んでいく学問です。例えば、自動運転車や生成AIなど、科学の進歩には目を見張るものがあります。これらをめぐって何かもめごとが起こったとき、法は、どうやってそれに対処すればよいのでしょうか?
皆さんも、法学科で一緒に考えてみませんか。

塗師本 彩
国際公共政策学科 2013年卒業/広島修道大学経済科学部 准教授

私は法学部を卒業後、大阪大学の大学院国際公共政策研究科で修士号を、同経済学研究科で博士号を取得し、現在は広島修道大学の経済科学部で教員として働いています。広島修道大学では、授業で計量経済学を教えながら、「労働と健康」をテーマに実証研究を行っています。

入学当初を思い返してみると、私は国際問題に関心を持って国際公共政策学科に入学したものの、具体的に何を専門に学びたいのか、将来どのように働きたいのか明確に定まってはいませんでした。国際公共政策学科は、法学・政治学・経済学と3つの学問が学べるカリキュラムとなっており、それぞれの学問が何を問題にし、どのようにアプローチするのかを学ぶことができました。実際に私は、2年次には政治系のゼミ、3・4年次には経済系のゼミ、課外では国際法を扱うサークルに所属し、今振り返ってみても、4年間その時々の関心に応じて3つの学問を柔軟に学べたと感じます。

そうした学びの中で、特に計量経済学の手法を用いたデータ分析に関心を持った私は、3・4年次にデータ分析を学べるゼミに所属しました。そのときのゼミでは、小学校教員に対するアンケート調査を企画・実施し、結果を分析するという経験をしました。その過程では様々な困難もありましたが、親身になってサポートしてくださる先生や前向きに協力できる仲間とともに最後までやり遂げることができました。データ分析の難しさと面白さに触れる貴重な経験でとてもよい思い出です。こうした国際公共政策学科での学びがきっかけとなり、今に至っています。

国際公共政策学科では柔軟な学びが可能なだけでなく、関心を持ったことについてはより深く学べる環境が整っていると思います。また法曹を目指す人や国際機関への就職を目指す人など多様な人と出会える場であることも魅力に思います。これから入学される皆さんも、国際公共政策学科での学びや人との出会いを楽しんで素敵な学生生活を送ってください。