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法学部の紹介

教員からのメッセージ

法学と政治学を体系的に学修し、現代社会の課題を解決

法学科 鳥飼 将雅 准教授

法学科では、その名のとおり、法学を専門的に学びます。多くの方は法学を修めることを目的に、法学科の門を叩くことになると思います。しかし法は政治の産物です。どのように議会で法案は作られるのでしょうか。法案の形成過程に着目しても、有権者は選挙を通じて議員に何を託しているのでしょうか。また議員や官僚はどのような利害関係の下に法案を作り、議会で決定しているのでしょうか。さらに、法が定めた枠組みに従って、国家が運営される過程は、まさしく政治です。市町村の役所は、どのように市民の要望に適切に応えることができるでしょうか。より巨視的な国家の運営や形成という観点に立てば、また異なる問いが浮かんできます。なぜロシアやイスラエルといった国は、戦争を起こしているのでしょうか。そもそも国家とは歴史的にどのように成立し、運営されてきたのでしょうか。法学科で専門的に学ぶこととなるもう一つの学問分野である政治学は、こうした幅広い問いについて考える学問です。法学と政治学は相互に相互を必要とする学問であり、欠かすことのできない車の両輪です。

法学科では、高度な法学の講義に加えて、多様な政治学の講義を開講しています。基礎的な知識を学ぶこととなる政治学や政治過程論はもちろん、政治思想の発展を学ぶ西洋政治思想史、近現代日本の歩みを学ぶ日本政治史や外交史といった講義は、基礎的な政治学の知識を提供します。また、行政の働きを理解する行政学や地方自治論、世界各国の政治制度や政治過程の類似点や相違点を学ぶ比較政治など、個々人の学術的な関心に合わせて、さまざまな講義を履修することができます。古代から現代まで、そしてローカルからグローバルまで、時間的にも空間的にも幅広いトピックを扱い、新たな視点や知識を獲得することになるでしょう。

法学科の卒業生の多くは、法曹や研究者を目指して大学院に進学するか、あるいは官公庁や民間企業に就職します。どのような進路を取り、どのような業務に従事するにせよ、法学的思考のみならず、政治学的思考が必要とされる場面は多いはずです。みなさんと政治や社会について共に学び、議論するのを、心から楽しみにしています。

法学科 鳥飼 将雅 准教授

学際的アプローチで、現代国際社会を深く理解・分析する視野とスキルを育む

国際公共政策学科 片桐 梓 准教授

みなさんは国際関係について学び、研究するということについてどのようなイメージを持っていますか?国際関係の具体的な中身を想像したときに、実は様々な分野や課題が存在し、ひと言では簡単に言い表すことができないことに気づくのではないでしょうか。

例えば、ロシア=ウクライナ戦争やイスラエル=パレスチナ戦争のような悲惨な戦争がなぜ起きてしまい、なかなか終結しないのか、また、どのようにすれば平和を回復・維持することができるのかという問題、国際条約や国際機関がなぜ国家間で締結・設立され、どのような役割を果たしているのかという問題、なぜ世界には豊かな国や貧しい国が存在し、このような格差がなくならないどころか逆に拡大してしまうのかという問題、地球環境の保護を促進するためにどのような国際的枠組みや取組みが効果的でかつ実現可能なのかという問題など多岐にわたります。今日のグローバル化した世界においては、我々が抱える政治・経済・社会問題のほとんどが国際的側面を伴うため、国際的視点を十分に涵養することは必要不可欠であるといえるでしょう。

では、このような多岐多様な国際問題にどのようにアプローチしたらよいのでしょうか?国際公共政策学科では、法学・政治学・経済学といった学問体系を通して、様々な事実や学問上の知見を学び知識を深めるだけでなく、より専門的な学術的理論に触れつつ、定性的(質的・歴史的アプローチ)もしくは定量的(データ分析による統計的アプローチ)研究の手法を包括的に学ぶことができます。また、2年〜4年生時には、自らが興味を持った分野に関するゼミを履修することで、研究課題を見つけて探求していく力を養うことができる環境が整っています。加えて、英語力に関しては、「Project Seminar in English」や、英語論文の講読や議論を行う講義や少人数授業を通して、国際舞台で活躍できるコミュニケーション能力を自発的に培っていくことができます。

国際公共政策学科には様々な分野を専門とする教員が所属しております。みなさんには、本学科の国際的かつ学際的環境に身を置いて、これを最大限に活用することで、我々が抱える多様な課題にチャレンジしていくための糧を身につけてほしいと思います。

国際公共政策学科 片桐 梓 准教授