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法学部の紹介

学部長あいさつ

大阪大学法学部は、法文学部法学科として、戦後間もない1948年に教育を開始しました。70年以上にわたる歴史と伝統を誇り、数多くの卒業生が、法曹界、実業界、学界、行政諸部門等、多岐にわたる分野において活躍しています。

現在、本学部で教育に携わる専任教員は70名を超え、いずれもがそれぞれの専門分野で研究フロンティアを開拓しているわが国を代表する研究者です。その教育は、「良きガバナンス」を構築していくことができる教養・デザイン力・国際性を備えた人材の育成を目指しています。

そのために、大阪大学法学部では、他大学にはない法学科と国際公共政策学科の2学科制を採用しています。法学科においては、法学、政治学に重点を置いた伝統的な教育カリキュラムを用意しており、他方、国際公共政策学科においては、法学、政治学、経済学の知見をバランスよく学び、それを実務に生かす人材を育成するための教育カリキュラムを用意しています。

各カリキュラムで提供される各科目は相互に開放されており、学びの重点が異なっても、学生はそれぞれの関心に応じて幅広い科目を履修することができます。このほか、大学院と連携した早期卒業制度や早期履修制度、海外大学と連携した留学制度など、多様な学びの選択肢が用意されており、常にその拡充に努めています。

学生と教員との近さも、大阪大学法学部の特徴の一つであって、強調しておきたいと思います。学生数に対する教員数の多さはもちろん、両学科ともに、1年次から4年次まで少人数の学びの場を用意して、活発な議論の機会としています。このような少人数での学びの場において、第一線で活躍する研究者である教員、高い志をもった友人や先輩と議論を行うことで、客観的思考能力やコミュニケーション能力を大きく高めることができます。

現代社会では、環境、エネルギー、デジタル化、戦争、貧困、コロナ禍と新たな課題がグローバルに発生しています。幅広い知識と複眼的・俯瞰的視野の獲得を可能にするカリキュラムと主体的な学びの機会によって、卒業時には、新たな社会課題を発見して解決できる能力を身に付けることができます。そのような能力を備えた人材こそが「良きガバナンス」を構築していくことができる人材であって、卒業後の進路は大きく開かれているはずです。

わが国に法学部は多数ありますが、大阪大学法学部でしか得られない機会・経験があります。ここ大阪大学法学部で学ぶことによって、大きく成長して、自分らしい生き方を見つけてくださればと思います。

大阪大学法学部長 武田 邦宣