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ゼミの魅力

醍醐ゼミ[日本政治外交史・日露関係史]-醍醐龍馬 准教授-

醍醐ゼミでは、日本政治外交史と日露関係史を隔年で交互に扱っています。一見、歴史学の領域に見えるかもしれませんが、法学部でこの分野を学ぶ意義は極めて大きいと私たちは考えています。現在の法制度や国際条約は、突如として現れたものではありません。それらは過去の政治的闘争や、外交的駆け引きの積み重ねの上に成立している結果なのです。条文という結果だけを追うのではなく、それがどのような歴史的文脈の中で、いかなる意図を持って形作られたのかという過程を遡ることで、法の背後にある生きたダイナミズムを理解する視座を養うことができます。

醍醐ゼミでは、前期に先行研究の論文講読を行い、まずは歴史の捉え方の基礎と論理的な議論の組み立て方を学びます。そして後期には、当時の日記や外交文書といった一次史料の解読に挑みます。二次資料では削ぎ落とされてしまう複雑な事実関係を史料から直接読み解く作業は、決して容易ではありません。しかし、主観を排して客観的な証拠から事実を明らかにするこのプロセスは、多角的な視点から物事を捉え直すリーガルマインドを鍛える絶好の訓練となります。

授業の半分は学生による報告、残りの半分は徹底した討論に費やされます。自分一人では気づけなかった視点が、仲間との議論を通じて浮き彫りになっていく過程には、格別の面白さがあります。ここに醍醐先生が加わることで、議論の解像度は一気に高まります。博識な先生の鋭い視点からの問いかけは、私たちの思考の死角を突き、議論をより本質的な深みへと導いてくれます。また、教室を飛び出して歴史の舞台を訪れるフィールドワークも、本ゼミならではの貴重な経験です。これまでには例えば、明治中期の日露関係を揺るがせた大津事件が発生した現場を訪ねる機会がありましたが、実際にその土地に立ち、当時の空気に触れることで、文献の上だけでは得られない立体的かつ血の通った理解が可能になります。

醍醐先生は非常に温厚で学生との距離も近く、授業中に折に触れて語ってくださるお話はどれも興味深いものばかりです。フィールドワークや日々の議論を通じて、ゼミ生同士の絆も自然と深まっていきます。皆さんと一緒に学べる日を、ゼミ生一同楽しみにしています。

法学科3年生 I.R.