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ゼミの魅力

松田ゼミ[刑事訴訟法]

松田 岳士教授
(MATSUDA Takeshi)

1992年
東京大学文学部フランス語フランス文学科卒業
1994年
京都大学法学部卒業
2000年
京都大学大学院法学研究科 博士後期課程単位取得退学
2000年
大阪大学大学院法学研究科専任講師
2002年
大阪大学大学院法学研究科助教授
2002年
イタリア共和国ボローニャ大学にて在外研究
2005年
大阪大学大学院高等司法研究科助教授
2010年
大阪大学博士(法学)
2011年
大阪大学大学院法学研究科教授

松田先生担当の刑事訴訟法ゼミでは、毎週、司会担当者が興味のあるテーマについて要約したレジュメを用意し、それをもとにディスカッションをおこないます。テーマは、別件逮捕・勾留、伝聞法則、GPS捜査と強制処分法定主義など多岐にわたります。テキストを読むだけでは理解することの難しい知識や学説も、実際の制度運用をイメージすることで理解しやすくなり、新しい問題点が見えてくることがあります。議論は、法律がどのような文化的・社会的背景のもと、どのような目的でつくられたのかということまで含めた広い視野を持つことを意識して進められます。そうすることで、社会の変化のなかで発生した新しい問題に、既存の制度をどう適用していくかを考えるおもしろさを感じることができます。

普段の講義とは異なり、少人数のゼミでは、自らの考えを言葉にして他人に伝えることが求められます。例えば、「車にGPS端末を取り付けてその動きを把握すること」と、「捜査員が尾行すること」の違いなどを説明するときは、どうすればその差を明確に他人に伝えられるか、また、その差が法律的にいかなる意味をもつかについて納得してもらえるかということに苦心しました。各人が違うと感じるポイントはさまざまです。たとえ知識が乏しいと感じているテーマの議論であっても他人の意見を理解しようと努め自分なりに考えることで、自分の意見を主張する力を養うことができます。特に、司会担当の回では多くの人の意見をまとめ、議論を進めていく必要があるため、議論の全体像をつかまないといけません。このような経験はゼミならではであり、社会に出てからも必要となる論理的な思考力やコミュニケーション力を養うことができる絶好の機会です。

また、ゼミは縦・横のつながりを得ることのできる場でもあります。普段のゼミ活動での3・4年生、留学生の間での交流はもちろんのこと、卒業生を含めたゼミ会では、さまざまなフィールドで活躍されている方々のお話を聞くことができ、非常に良い刺激を得ることができます。

松田先生は日本法だけでなく、外国法にも精通なさっているため、1つの事例に関しても多くの視座から解決の糸口を提示してくれます。さらに、毎週のゼミ活動にとどまらず、(年度にもよりますが)刑務所見学や、最近話題になった事件の弁護を担当された弁護士の方を招いての講演会、名古屋大学の刑事訴訟法ゼミとの合同授業などのイベントもあります。ゼミは「教わる場」ではなく「考える場」です。絶えず変化する社会に身を置き、常に学び続けるための多くの視座を得ることができることがゼミの最大の魅力だと思います。

法学科4年生 三村 奈央