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法学科で学ぶ

教員からのメッセージ

身近な視点から法を学ぶ

皆さんの中には、法学に対して固いイメージを持っている方もいるかもしれません。確かにそのような面があるのかも知れませんが、実際に法学の世界をのぞいてみると、法学は、多面的でかつ奥深く学びが いのある学問であるということが分かります。

例えば、私は民法を研究していますが、民法は、私人間の財産関係や家族関係について規律する、我々に身近な法律です。インターネットでギターを買ったけど不良品だったとか、自転車を運転していて歩行者に怪我をさせてしまったとか、離婚した後に未成年の子を誰が世話するかなど、民法が規律する問題は多種多様です。もっとも、民法学は決して単純ではありません。たとえば、自転車で歩行者に怪我をさせてしまった例をとっても、民法の条文をただ当てはめて運転者に損害の賠償をさせるという結論が機械的に導かれるというわけではありません。損害の賠償をさせるには、加害者に過失がなければならないとされ、その過失とはどのような意味なのかを考えなければなりません。また、損害の賠償をさせるには加 害者の行為と怪我との間に因果関係がなくてはなりませんが、因果関係とは民法ではどのような意味なのかについても判例や学説で争いがありますので、簡単には結論が出ません。私は今でも民法の面白さと難しさの両面を感じ、分からないことが理解できたり、新しい考え方に出会ったりする喜びを感じながら、法学を続けてよかったと日々感じています。

法曹を目指す人にも、そうでない人にも、大阪大学法学部でぜひ法学の世界を楽しんでほしいと願っています。

法学科 青竹 美佳 准教授