Handai Law Letter

第2号 2012年3月1日発行

韓国ロースクールとの交流

高等司法研究科副研究科長 三阪佳弘

 高等司法研究科は、2011年6月27・28・30日に、嶺南(ヨンナム)大学法学院(ロースクール)の教授団と学生団による公式訪問を受け、特別講義、授業見学、教員・学生間交歓会を催して歓待しました。このなかでとりわけ興味深かったのは、日本に少し遅れて2009年からスタートした韓国のロースクール状況です。日本の現在の「苦悩」を見通してか、韓国では司法試験の合格率を70%以上に設定していることに大きな違いを感じたり、海外のロースクールとの実質的な国際交流が評価上厳しく求められているところに(実は今回の公式訪問もその一環(!))、第三者評価をめぐる同じような悩みを抱えていることを発見したり、お互いの異同をあらためて知ることができました。そして、それぞれがより良い教育の実現、良き法曹の輩出に全力を尽くし、その経験が共有できるように、交流を深めていくことを約束して、公式訪問の受け入れを終えました。

大阪大学法学会の活動~大学院進学のためのワークショップ

法学研究科准教授 高橋慶吉

 高等司法研究科が2004年に新設されたこともあり、近年、大学院進学を志す学部生が大幅に増えています。そこで大阪大学法学会では学生支援室の協賛のもと、学部1年生を主な対象に、「大学院進学のためのワークショップ」を開催しました。高等司法研究科、法学研究科、国際公共政策研究科所属の大学院生に、それぞれの大学院の特徴や学生生活、入試のための勉強方法などについてお話をしていただきました。近くにいながら、普段、交流の機会を持つことは少ないであろう大学院生の具体的で、ある種生々しい話に、150名近くの参加者が真剣に耳を傾けている姿は印象的でした。「進路を考える際、講演は役立ちそうな内容でしたか」というアンケート項目に、130名が「そう思う」と答えたことは、参加者にとって今回のワークショップがいかに有意義なものであったかをはっきりと示していると言えるでしょう。

International Negotiation Competition for Law Students に参加して

法学研究科准教授 長田真里

 毎年12月に、日、豪、中(2011年より)の3ヶ国全19大学で、国際商事仲裁及び国際ビジネス交渉のスキルを競う大学対抗交渉コンペティションが上智大学で開催されています。大会には日本語の部と英語の部があり、英語交渉部門で1位になると国際大会に日本代表として推薦されます。阪大チームは2010年大会でこの栄誉を勝ち取り、2011年6月、コペンハーゲンで開かれた国際大会に出場することが出来ました。

 国際大会は、ロースクールの学生を主な対象としています。欧米中心に全18ヶ国が参加し、二人一組で、1週間の間に3ラウンドの代理人交渉に臨みます。今大会は中東の架空の国の航空会社を巡るビジネスや、その国の国債を巡る金融取引を題材とした問題でした。

 優勝はシンガポール国立大学でしたが、参加した阪大法学部生にとって得難い経験であったと思います。