Handai Law Letter 第5号
国際交流室の活動
室長 福井 康太
国際交流室は、外国人研究員・留学生の受け入れ、海外研究者や実務家などの講演会、短期海外派遣プログラムの実施、海外の大学との学術交流協定の締結などを行っています。
まず、外国人研究員(有給・短期1ヶ月)3名を受け入れました。外国人研究員には授業やセミナーを行ってもらっています。外国人研究員の実施する授業やセミナーは日本人学生と留学生が一緒に議論に参加できる貴重な機会となっています。この他にも何人もの海外招へい研究員が大阪大学法学部・同大学院法学研究科で研究に従事しています。さらに、留学生は正規生で78名(うち国費は12名)です。この他にも交換留学生が多数来ており、ますます多くの留学生が法学研究科、法学部の授業に参加するようになってきています。
2014年度に特に力を入れてきたのは、短期海外派遣プログラムの実施です。まず、法学部の授業の一環として、オーストラリアのボンド大学で「法律英語・オーストラリア法入門セミナー」(2014年8月23日~9月7日)を実施し、法学部1回生を中心に13名の参加を得ました。また、グローニンゲン大学短期海外派遣プログラム(同8月20日~9月6日)の実施を担当(部局間持ち回り)し、他学部・他研究科を含め26名の参加を得ました。短期海外派遣プログラムに参加した学生は、英語力ばかりでなく、国際感覚を身につけて帰って来ます。短期海外派遣プログラムの実施には今後も力を入れていく予定です。
学術交流協定については、インド・グジャラート国立法科大学との協定を新たに設けました。そのほか、大阪大学法学部・大学院法学研究科で学んだ留学生の「同窓会」の組織化も試みています。現在、大阪大学法学部・大学院法学研究科で学び、海外で活躍している出身留学生の名簿作りを進めているところです。
さらに、国際交流室のサポートのもと、9月18日にベトナム・ハノイ市にあるベトナム社会科学学院にて、国際憲法シンポジウム「今日における憲法論議:ベトナムと日本-転換期における憲法と社会-」を行いました(9頁参照)。急成長するASEAN諸国の一翼を担うベトナムでの学術シンポジウムは大変意義のあることです。
大阪大学はスーパーグローバル大学創成支援プログラムにも採択され、今後ますますグローバル化に力を入れることになります。このような状況のなか、国際交流室の役割はますます大きくなっています。皆さんのご協力を心から期待しています。