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Handai Law Letter 第6号

高等司法研究科の活動

  • 全体の動きについて

    高等司法研究科は、昨年に引き続いて、9月末に文部科学省に対して「平成27年度法科大学院公的支援見直し加算プログラム報告書」を提出しました。

    第1に、ICTを活用した学生支援を強めるとともに、早期卒業制度の導入を展望する本学法学部との連携協議を進め、学部・法科大学院一貫教育の取組を継続提案しました(「Ⅰコンタクトチャートシステムを活用した質の保障を伴う短期法曹養成のための教育改革の取組」「Ⅱ“OULS’SA”(オルサ)掲示板システムによる自主学習ネットワーク構築の取組」)。

    第2に、法科大学院修了者の多様な分野での活躍を可能にする、ポスト法科大学院のキャリアデザインをサポートする教育プログラムの取組を提案しました。中央・地方の行政部門におけるインターンシップを組み込んだ「Ⅲパブリック法曹養成の取組」、本学「GLOBAL UNIVERSITY『世界適塾』」事業に対応した「Ⅳグローバル法曹養成の取組」、そして、先端的法分野でのOJTを通じて若手弁護士のキャリアアップを図る「Ⅴ智適塾プロジェクトによる先端的法曹養成」の取組です。

    第3に、法科大学院制度全体の質の向上を目指した法科大学院の広域連携の取組としての「Ⅵ関西大学法科大学院への支援の取組」です。

    第1と第2の取組は、学部・法科大学院・ポスト法科大学院を通じたSeamlessな展開を目指すものであり、本学ならではの特色ある法曹養成(OU’S LS)を実現するものとして今後よりいっそう強化していきたいと考えています。

  • FD活動の深まり

    FD・教育企画委員会は、高等司法研究科の授業を担当する教員の教育力を改善・向上させる目的で、様々な企画に取り組んでいます。1学期または2学期に開催している通常授業の見学会は、前年度の同一学期における授業評価アンケートの結果に基づいて、必修科目・選択科目からそれぞれ3科目を選出して実施しています。見学した教員にとっては、自己の授業の改善すべき点を発見し、今後の授業運営の参考にするよい機会となっています。

    また、2年前から開始した外部講師によるモデル授業の見学会・意見交換会も、いまやすっかり定着しました。この企画は、教育力に定評のある他大学の教員を招聘して本研究科の学生に実際に授業をしてもらい、それを見学した教員と外部講師の意見交換会を通じて、授業の改善に役立つ様々なノウハウを共有しようとする取組みです。モデル授業は、受講を希望した学生に対して実施されるため、見学する教員にとっては普段と違う学生の様子を垣間見ることができると同時に、毎学期の授業見学会とは一味違った授業改善のヒントを得ることもできるため、参加した教員から好評を得ています(写真は、12月11日開催の藤原正則先生〔北海道大学〕による授業風景です)。

    さらに、平成27年度からは、関西大学との連携協定に基づいて、相互に授業を見学できるようになったため、授業見学会は全体としてより一層充実したものに発展しています。本委員会は、今後とも授業改善に役立つ企画に取り組んで、すべての教員が、学生のみなさんに向けて、より良い授業を提供できるよう努めて参ります。