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Handai Law Letter 第5号

法学研究科の活動

  • 国立台湾大学と博士課程ダブル・ディグリー協定に合意

    今年度、法学研究科では、台湾きっての名門大学である国立台湾大学法律学院との間で、ダブル・ディグリー・プログラムの実施について正式に合意しました。このプログラムは、両大学がお互いに博士後期課程に在籍する学生を派遣して、その学生に双方の大学の博士号を取得させるための特別なプログラムです。台湾大学から大阪大学に派遣される学生の場合ですと、ひとつの道筋として、台湾大学での学修や大阪大学への交換留学といった3年7ヶ月の準備期間を経たうえで、大阪大学で1年から2年のプログラムを履修して学位論文を提出することで博士号の授与を受け、その後、台湾大学に戻って同大学からも博士号の授与を受けるという流れが考えられます。

    こうしたダブル・ディグリー・プログラムが実施されますと、東アジアで幅広く活躍できる人材の育成が大いに促されることでしょう。また、法学研究科としても、そのイニシアティブをとることで、これまで以上に東アジアの人材育成において大きなプレゼンスを発揮できるようになると考えられます。具体的な成果が上がるまでには、もう少し待たなければなりませんが、本研究科は将来を見据えて、着実に一歩一歩前進しています。

  • 高田敏本学名誉教授、ドイツ連邦共和国より勲章授与

    本学名誉教授の高田敏先生に対して、ドイツ連邦共和国から一等功労十字章(Verdienstkreuz I. Klasse)が授与され、その伝達式が昨年7月24日に、太閤園淀川邸において行われました。在大阪・神戸ドイツ総領事のインゴ・カールステン博士が、高田先生が法治主義の研究を通して、日独比較法及び学術交流に多大な貢献をされてきたことを述べられ、先生は、受章にあたって半世紀に及ぶ学究生活を振り返り、先生がドイツに留学された当時は日本からドイツへの一方通行の交流であったのが、ドイツから日本への交流も着実に増え、双方向になってきたことを指摘されました。その足跡には、1979年から、先生が発起人の一人となって、DAAD(ドイツ学術交流会)並びに大阪大学、神戸大学及び大阪市立大学の共同事業として、気鋭のドイツ人研究者を大阪大学又は神戸大学の法学部にドイツ語を基本としてドイツ法を教授する教員として迎える仕組みの創設が特筆されます。

    昨年12月14日に、ホテル阪急エキスポパークにおいて、受章記念会が行われました。高田先生のゼミOBや門下生多数のほか、竹中浩法学研究科長を始めとする教員や学外の研究者が参加し、先生の往年の講義を彷彿とさせる法治主義学説史を辿ったご講演に聞き入りました。