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Handai Law Letter 第2号

研究推進室の活動

室長 大久保規子

研究推進室では、3つの重点項目を設定し、研究推進のための環境整備に取り組んでいます。

第1に、新たな研究シーズを発掘し、大阪大学のリソースを活かした共同研究を促進するため、2010年秋からランチ・ミーティングを開催しています。そのテーマは、「オーストリアにおける労働者利益代表」(水島郁子准教授)、「刑法における不正融資と経営判断」(品田智史准教授)、「ドイツにおける美観修復条項に対する法的規制」(武田直大准教授)、「ニューヨーク市の弁護士補助職の実情の一端について」(仁木恒夫准教授)、「会社法と証券市場規制の交錯」(久保田安彦准教授)、「ネットワーク中立性」(武田邦宣准教授)など、実に多彩です。

第2に、科学研究費等、競争的外部資金の獲得・運用を支援することも、研究推進室の重要な役割です。今年度は、大型研究プロジェクトをサポートする事務補佐員を新たに配置し、国際会議等のノウハウ共有、ホームページによる成果の発信等を図っています。

科学研究費の獲得額と件数は、この数年、順調に増えています。今年度は、基盤Aでは「トランスプロフェッショナル・リテラシーを備えた専門家養成基盤に関する模索的研究」(代表:三成賢次教授)、基盤Bでは「学部課程法学教育の社会的機能と指導理念に関する法史学的・法理論的総合研究」(代表:林智良教授)等が新規採択されました。また、最先端・次世代研究開発支援プログラム「持続可能な社会づくりのための協働イノベーション-日本におけるオーフス3原則の実現策」(代表:大久保規子教授)が始動しています(通称はグリーンアクセスプロジェクト)。

グリーンアクセスプロジェクトでは、さまざまな方々とこつこつと活動を続け、グリーンアクセスの扉を開いていきたいという願いを込めて、「自然」「目覚め」「継続」の象徴として、啄木鳥をシンボルマークに採用しています。

グリーンアクセスプロジェクトのHP
http://greenaccess.law.osaka-u.ac.jp/

第3に、研究に専念できる期間を設け、その成果を教育にも反映できるようにするため、今年度は、サバティカル制度の本格運用を開始しました。

以上のように、研究推進室では、地域、日本、そして世界をリードする研究を多角的にサポートし、その成果の社会還元に努めて参りますので、今後とも、一層のご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。