セミナー:現代中国学の新たなプラットホーム

抽象し一般化するという科学におけるひとつの方向性にもかかわらず,「中国学」の研究対象は,客観性を越える存在感をもって私たちに迫ってくる。それは,私たちが生きている間に「中国学」のごく限られた部分しか触れることができないということと相まって,私たちにとって中国が情緒的な側面を抜きにして語ることのできない存在であることによる。
本セミナーでは,現代中国学を担う3名の研究者が,それぞれの研究課題に向かい合うなかで,どのように個別性と一般性との緊張関係を意識してきたかという点から現代中国学の広がりと深さを展望し、大阪大学における新たなプラットホームの可能性を模索する。
プログラム
趣旨説明
13:15~
田中仁(法学研究科)
第一部 報告
13:30~14:10
司会:宮原曉(グローバルコラボレーションセンター)
- 13:30~14:10 西村成雄(人間科学研究科)「20世紀中国政治変動の経路依存性」 【プレペーパー】
- 14:10~14:50 青野繁治(言語文化研究科)「中国現代文学教育の在り方について―理想と現実」 【プレペーパー】
- 14:50~15:30 片山剛(文学研究科)「中国における『近代』への対応をめぐって―土地調査事業と土地改革」【プレペーパー】
休憩
15:30~16:00
第二部 討論
16:00~17:45
司会:堤一昭(文学研究科)
ディスカッサント(各15分)
- 16:00~16:15 田中仁「近代中国の制度変容と東アジア地域秩序」
- 16:15~16:30 今泉秀人(世界言語研究センター)「文化現象としての文学研究」
- 16:30~16:45 宮原曉「帰るべき場所―フィリピンの中国系住民と『中国』」
総括
16:45~
許衛東(経済学研究科)
懇親会
19:00~
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