氏 名 |
所 属 |
専 門 ・ メッセージ |
川島 惟 |
法学研究科 特任研究員 |
専門 : 法社会学
私は文学部で学んだ人間ですが、同じ「文系」に括られている法学研究に足を踏み入れた時には、その思考方法や研究スタイルの違いに驚きました。この驚きをいつかは自分の研究に活かしていけたらと思っているのですが、本科研はそうした私のささやかな希望をより壮大に試みるプロジェクトなのではないか、そう勝手に解釈しております。 |
木村 正 |
医学系研究科 教授 |
専門 : 産婦人科学・生殖医学
医療はヒトという極めて多様性の大きい生物に対する介入です。我々は、起こる結果の不確実性(平たく言うと同じ病気に同じ治療をしても治ることもあるし死ぬこともある、でも治療しなかったらきっと死ぬ)は当たり前、と思っています。しかし、このことを司法界の皆様にご理解いただくことの難しさ、認識の深い溝を強く感じています。今回の研究でその「深い溝」を少しでも浅くすることができるような方策を多分野の皆様と考察したいと思います。 |
金 美善 |
光科学センター
特任助教 |
準備中
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小林 傳司 |
大阪大学 理事・副学長
(〜2015.8.25 コミュニケーション
デザイン・センター(CSCD) 教授) |
専門 : 科学哲学・科学技術社会論
高度専門職のイメージは、医療や法曹を中心に形成されてきましたが、科学者や技術者はこれに含まれるのだろうか。技術者に関してはJABEEのよ うな取り組みもあり、専門職的意識も見られるが、科学者にはその意識は弱いように思える。しかし社会の中で果たす役割を考えると、科学者にも専門
職としての行動規範が求められていると思う。本科研プロジェクトを通じて、この問題を考えてみたい。 |
島岡 まな |
高等司法研究科 教授 |
専門 : 刑法・フランス刑法・ジェンダー法
法律は万能ではなく、時代の変化に応じた不断の改革を怠れば、むしろ人々の足枷になる危険性を秘めています。社会の複雑化に伴い、他分野の専門家同士の協力・連携が益々重要となる中で、本共同研究で多くを学び、社会にフィードバックできればと思います。 |
瀬戸山 晃一 |
京都府立医科大学 教授
大阪大学大学院 招へい教授
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専門 : 法と生命倫理・医療、法理学、法と行動経済学、国際交流
文理統合的感覚とグローバルな視野を備えた人材が、これからの高度専門職にはより強く求められてくると思われます。そのような人材育成のための専門家教育に求められる実践や専門家間の距離を縮め相互コミュニケーションが促進される知的土俵の構築に向けて他分野の先生方とともに考えて行きたいと思います。科研HP
http://ksetoyama.com/gpgd2010/、個人HP http://ksetoyama.com/index.html |
中島 和江 |
医学部付属病院 病院教授
中央クオリティーマネジメント部長 |
専門 : 医療管理・医療安全・公衆衛生
医療の安全・安心を実現するためには医師、看護師、技術スタッフ等の専門家、さらには法律家等の外部の専門家との円滑なコミュニケーションが不可欠です。中島先生は早くからこの問題を研究され、阪大医学部付属病院の医療安全・安心のために日々勤しんでおられます。トランスプロフェッショナル・リテラシー研究プロジェクトにとってなくてはならない人物です。(福井紹介) |
中山 竜一 |
法学研究科 教授 |
専門 : 法理学・法思想史
研究の専門化や高度化それ自体は必ずしもわるくないとしても、「どうせわからないから」と互いに無関心になったり、健全な疑問や批判まで自己防衛的に排除した結果、社会の全体が、あまりにも高い対価を支払うこととなりました。本プロジェクトが、そのような現状の改善に少しでも役立てばと思います。 |
西本 実苗 |
法学研究科 特任助教 |
専門 : 臨床心理学・情報(リテラシー)教育
文理問わず様々なバックグラウンドを持つ先生方と情報教育に携わるうち、各人の出身分野に起因すると思われる考え方の違いに直面し、不思議に思ったり戸惑ったりすることがありました。このような経験から、「トランスプロフェッショナル・リテラシー」という考え方に興味を持ちました。本科研では、目には見えない「心」を取り扱う心理学の方法や知見を通じて、「トランスプロフェッショナル・リテラシー」研究に少しでも貢献できればと思っております。 |
根岸 和政 |
光科学センター
招へい研究員 |
専門 : カウンセリング
カウンセリングにおいては、相談者との信頼関係作りが重要になります。 そこには、技術があります。その技術は異分野連携やチームの凝集性を高める上でも有効と考えられます。カウンセリング技術をコミュニケーション技術として展開することでより密度の高い連携、チームワークが実現できると考えています。また、カウンセリングそのものを、
創造性の活性化やコミュニケーション力の向上に役立てたいと思います。 |
平野 哲郎 |
立命館大学 法学部 教授 |
専門 : 民事法・医事法
医療紛争を研究対象の一つにしていますが,医療者,法律家,患者の間で同じ言葉が違う意味にとられるということをよく体験しています。しかし,紛争の予防と解決には言葉によるコミュニケーションが欠かせません。このプロジェクトを通じて「伝わる言葉」をどのように構築していくかを研究したいと思っています。 |
福井 康太 |
法学研究科 教授
《本科研事務局長》 |
専門 : 法社会学、法政策学
これからの高度専門職はチームワークで仕事をしないわけには行きません。異分野・異業種の専門家と密度の高い連携プレーを行うことができる人材をどうやって育てていくか、本科研プロジェクトを通じて考えていきたいと思います。 |
松川 正毅 |
高等司法研究科 教授 |
専門 : 民法
生殖補助医療に関して、研究を行ってきましたが、日本の医療関係者とのコミュニケーションが充分とはいえません。医療過誤に関しても、医師と共同して研究をすることがありますが、研究に関して意思疎通があるとはいえないと思っています。当科研研究で、この問題を解決し、次のステップへとなればと思っています。 |
水島 郁子 |
高等司法研究科 教授 |
専門 : 労働法・社会保障法
プロフェッショナルは独立自営している者もいれば雇用されている者もいます。労働法の立場から、プロフェッショナルのあり方や育成を考えていきたいと思います。 |
三成 賢次 |
大阪大学 理事・副学長
(〜2015.8.25 法学研究科 教授
コミュニケーションデザイン・センター長)
《本科研研究代表者》 |
専門 : 西洋法制史、ドイツ近代裁判史、ドイツ近代都市史
現代社会では、一つの専門分野だけでは対応できないような複合的で多元的な問題が日々起こっています。その問題の解決にあたっては、さまざま分野の専門家たちが協働して対応しなければなりません。専門的なリテラシーをどのようにして互いの領域を超越しつつ、また共有化していくのか、この課題に向けて文理融合ならぬ学問のコングロマリット状態で共同研究を進めていきたいと考えています。 |
森 勇介 |
工学研究科 教授 |
専門 : 電気電子工学
工学系の研究開発では、実用化を最終ゴールに見据えたものが多いのですが、そうなりますと、基礎から出口まで、様々な分野の人たちとの連携が必須になってきます。産学連携、異分野連携、医工連携、文理連携等々、様々な組み合わせがございます。全てのことを理解・判断することは無理ですので、お互いの立場を尊重しながら、自分の意見はキッチリと伝えて議論していくことが重要と成ります。このようなコミュニケーションの現場でどのようにしたら、効率の良い以心伝心が実行出来るのというところに興味を持っています。 |