阪大中国人留学生と日本人学生によるフォーラム:ともに学ぶことの意味


クリックしてください ↑↑

日中国交正常化から40年が経ち、この間、両国は、政治,経済、外交等あらゆる分野において関係性を発展させてきた。特に経済面では、貿易,投資,人的交流のいずれの側面においても躍進しており、かつてない相互依存関係の重層的実態を浮き彫りにしている。他方で、両国の間に政治・外交・資源・環境等の種々の課題が先鋭化しつつあり、緊張関係が高まってきている。
このように、現代東アジアの国際環境に主軸を置く日中関係を巡る今日的課題への注視が一層問われる中、「一衣帯水」の隣国としての協力体制の安定・強化が益々求められてくるであろう。中でも双方の学術的対話の基盤構築のために、理解を共有する次世代の育成を推進してゆくことは重要な課題の一つであり、こうした試みとその蓄積が、国境による壁を相対化し、相互の信頼醸成と相互発展を促進するための有効な手段となりうると期待される。
大阪大学には、中国から672名、台湾から82名の留学生が在籍しており(2012年5月1日現在)、総合大学における各専門領域において、日本人学生やその他の国々の留学生とともに日々研鑽を積んでいる。そこで、本フォーラムでは、同じキャンパスで「ともに学ぶことの意味」を再確認しつつ、文化的背景や専門領域の枠組みを超えた対話の空間を醸成することにより、新たな発見や相互理解を促し、今後の更なる協調への発展の足掛かりとなることを目指してゆきたい。
なお、本フォーラムは、その企画立案から運営に至るまで、学生たちの主体性に任せ、学生たちの目線から、能動的に相互に刺激し合える交流空間を作り上げてゆくプロセスに意味を持ちたい。