Handai Law Letter

創刊号 2011年3月1日発行

知的財産センター(IPrism)の設立について

センター長 青江秀史

 2010年4月1日、知的財産センターが設立されましたので、その目的と今後の活動計画についてご紹介させていただきます。

設立の目的:知的財産を戦略的に活用できる人材育成

設立目的としては大きく2つあり、第一は全ての専門領域の学生へ、知的財産に関する基礎的な「知財マインド」を身につける教育を行うこと、第二に知的財産を戦略的に活用できる高度な知的財産教育を行い、知的財産立国を支える人材を育成することです。

知的財産センターの教育活動

当センターでは、次のプログラムを実施いたします。

全学共通教育

全学部1年生を対象に、知的財産法の入門科目「知的財産モラル」をわが国で初めて開講し、知的財産法を概説するとともに、知的財産の保護と利用に関するルールなどの知的財産マインドの養成を目指します。

高度副プログラム

各研究科の大学院生を対象に、各自の専門分野における知的財産を理解し活用できる人材育成のため、特許法をはじめとした知的財産法関連科目を開講します。受講生には所定の要件を満たせば、所属する研究科の課程を修了する際に、高度副プログラムの修了認定証が交付されます。

知的財産法プログラム

知的財産法に関する高度な知識を有する専門家育成プログラムで、将来、弁理士として活躍したいと考える者や産業界で知的財産に関する実務に携わりたいと考えている者を対象とします。本学では既に法学研究科に「知的財産法プログラム」が設置されていますが、規模を拡充し、これまでの知的財産法プログラムを「総合コース」に改め、これとは別に、主に社会人対象の夜間の「特別コース」を中之島センターに設けます。これらの知的財産法プログラムを所定の単位を取得して課程(標準2年)を修了した者には、弁理士試験の短答式試験一部免除制度が適用されます。

今後の活動計画

全学共通教育をはじめとした各プログラムを効果的に実践するための教科書の作成、更には最先端の教育手法を取り入れた学習コンテンツを中核としたe-ラーニングを含む学習システムである「IPrismシステム」の開発を行います。また、官庁、他大学の知財専門家との連携を強め、知的財産に関する公開講義、セミナー、シンポジウムなどを行い、数年後にはわが国の知財教育の拠点となることを目指して活動を行っていきます。