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法学研究科で学ぶ

大学院生・修了生からのメッセージ

大学院生から

博士前期課程1年 渡邊 真梨
総合法政プログラム

知的刺激に溢れた研究環境

私は、本研究科において民法を専攻し、家族法を主たる研究対象としています。家族形態の変化や共同生活の多様化により、時代に即した法解釈や立法のあり方が問われており、学部時代に抱いた問題意識をより深めて自分なりの解決策を導けるような法的思考力を身につけたいという思いから、本研究科に進学しました。

本研究科の最大の魅力は、研究分野の垣根を超えた刺激的な環境で研究を行うことができる点にあります。法学・政治学の各分野の先生方による助言はもちろんのこと、多様な興味関心を持つ先輩や同輩たちと共に授業を受け、議論を重ねることで、自分一人では考えが及ばない多くの学びを得ることができます。授業では、古典的なものから最新の研究まで幅広く扱うため、課題の背景を踏まえた長期的・多角的な視点から掘り下げて考えることができます。研究は一つ一つの積み重ねであるため、その過程の中で思うように進まず不安に思うこともありますが、指導教員の存在や大学院生同士のつながりが支えとなり、日々成長を実感しています。

大学院への進学というと、研究者や法曹への道をイメージされる方も多いかと思います。しかし、本研究科での経験を活かして公的機関や民間企業等で活躍している先輩方も多数います。修了後に見据える進路に関係なく、知的刺激に溢れた本研究科で過ごす時間は、かけがえのない財産となると思います。

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2 裁判学
3 法社会学 国際私法 特別講義(国際報道論)
4 民法1
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博士前期課程1年 亀田 悠斗
研究者養成プログラム

充実した環境で自身の理解をさらに深める

私は研究者を志して、本プログラムに進みました。まだ1年も経っていませんが、本研究科は研究に適した充実した環境であると日々感じています。その理由は二つあります。

まず、外国語文献を講読する授業が豊富にあります。研究者になるうえで外国語文献を読む能力は必須であると思いますが、授業で多くの外国語文献に触れることで、研究に必要な読解力を高めることができます。私は研究のためにドイツ刑法学の議論を参照しなければなりませんが、ドイツ語は学部時代に第二外国語として学んだだけで、専門の文献を読む力はありませんでした。しかし、一文一文じっくりと文法や意味を吟味し読み進めていくという精読の授業を受けることで、以前に比べて格段に読めるようになりました。

次に、ほとんどの授業が少人数で行われています。学部では、多くの授業が講義形式であると思います。しかし、本研究科では、少人数の受講生と、先生を含めた全員で議論しあうセミナー形式がとられています。そのため、自身の発表や発言に向けられたコメントを受け取る機会が学部時代よりも増えます。そのようなコメントに応えることを通じて自身の理解をさらに深めることができます。

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2 刑法 民法の基礎
3 刑事訴訟法
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5 総合演習(比較統治論)
6 総合演習(ドイツ語法学文献購読1)

博士前期課程2年 滕 子叶
知的財産法プログラム

自分に挑戦しながら知的財産法を学ぶ

私は中国の大学の法学部在学中に、中国法と日本法の比較研究に興味を持ちました。産業発展、文化創造などと密接な関係がある知的財産法に魅力を感じ、知的財産法プログラムに入学しました。現在、本プログラムの博士前期課程2年次(総合コース)には4名の大学院生が在籍しています。少人数授業への参加を通じて、日本人と留学生が一緒に交流しながら知的財産法を学習しています。

本プログラムには、1年次前期に基本科目として、特許法、意匠法、商標法などの知的財産法に関する専門的な知識を習得します。予習、復習、資料整理などを毎日行わなければならないため、タイムマネジメントが非常に重要です。後期には実務家教員による講義が開講され、実務の視点から知財を学びます。2年次では、担任教員の指導のもとで修士論文の執筆に取り組みます。資料室や検索データベースが完備され、知的財産法に関する論文や雑誌などを容易に手に入れることができ、とても充実した環境で研究を行っています。

また、2年間で、日本人の学生、各法の専門の先生、修了生の先輩方など、さまざまな人達と関わることができます。このように多様な視点から知的財産法を習得し、技術革新、グローバル化などに対応できる知財人材へと成長できる環境が、知的財産法プログラムにあると確信しています。

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2 不正競争防止法 意匠法1 商標法1 著作権法概論
3 産業財産権法特論
4 特許法1
5 特許法1 産業財産権法演習1

修了生から

2014年 博士前期課程修了 漣 博司
共同通信社

阪大坂が私を伸ばしてくれました。

2014年3月に本研究科を修了し、今は共同通信社の記者として働いています。本研究科に入らなければ、選ばなかった道だと思います。

大学院を志望した大きな理由は、専門的な知識、論理的な思考力を得たいという思いからでした。しかし、教室で教授陣の話を聞き、学生たちと議論することが何よりも楽しく、毎日のように阪大坂を上っていました。特に研究室では、学んでいた行政学のほか、憲法や国際法、政治史など、さまざまな専門分野を持つ同期や先輩たちがそばにたくさんいました。彼らは善き師であり、凄腕のアドバイザー集団でした。人と話して考えて、そして文字にする。私が記者を目指した原点と呼べる時間でした。

私は今、札幌市で記者をしています。地方では、自分が関心を持ったテーマで取材できるという楽しさがあります。難解な行政文書や統計を読み解きわかりやすい言葉にする、他県の課題をここでの現状に照らし合わせて考えてみる、自分の書きたい記事を書く上で、本研究科で学んだことが直接役立つことは多いです。最近、何が問題視されているのか、院生時代の友人に聞いて記事にしたこともあります。

「就活に失敗した」、「何となくまだ大学にいたかった」、大学院に進んだ理由をこう挙げる人たちはたくさんいます。モラトリアムだと批判する人もいますが、結果的に自分の成長につながればよいと思います。一方、「学びたいことはあるが、就職しなければ…」などと、迷いながらも研究への明確な意識がある学生は、大学院での時間が今後の人生で大きな意義を持つと自信をもって言えます。

もう少しあの坂を上っていたかったというのが本音です。多くの師が自分を成長させてくれました。他の大学院を知らない私が言うのも押しつけがましいと思いますが、本当に素晴らしい時間を過ごせたと今もよく振り返ります。

私のこの文章が、本研究科を選択肢とする方々の参考になれば幸いです。

2015年 博士後期課程修了 博士(法学) 地神 亮佑
本研究科准教授

研究者への途をひらいてくれました。

好きなことだけをずっとやっていればそのうちそれで飯が食える。学部生時代、私は研究者になるということをその程度のものと甘く考えていました。しかし、研究者を目指してみようと本研究科に進学するとそんなに甘くないことはすぐにわかり、「さて、どうしたものか」と将来を案ずるようになっていきました。ともあれ進学した以上立ち止まっていても仕方がないので、授業や研究会で報告や議論をする、論文や判例評釈を読み執筆する、という日々の課題をとにかくこなしているうちに、「好きなことをずっとやる」ことの真の楽しさ――ただ知識を「覚える」のではなく、新しいことを見聞きし、自分で発見すること――に、自然と気づいていきました。その「楽しさ」に気づけたおかげで、立ち止まることなく研究者として「飯が食える」ようになったと思っています。

今思い返せば、本研究科はその「楽しさ」を気づかせてくれるに十分な条件がそろっていたように思います。学部授業では粛々と基礎を教えておられた先生が大学院の授業では学界の最新の議論から実務上の裏話まで興味深い話をどんどん披露してくださったり、研究室では集中して研究ができる一方で同じ部屋の仲間とのちょっとした会話に思わぬ気づきが発生したり、指導教員の先生は基本的には怠け者の自分にうまく締切を設けて誘導してくださったり、データベース等は「これがないから研究できない」とは言い訳できないぐらいに充実していたり、等々。

みなさんにもぜひ、本研究科で研究の「楽しさ」を知っていただきたいと思います。

2017年博士前期課程修了 片岡 結
花王株式会社

将来につながるかけがえのない財産を得ることができました。

私は、本研究科知的財産法プログラムを修了し、現在、花王株式会社の法務部で働いています。大学院への進学は、学部3年生の時に知的財産法に関連する科目を受講したことがきっかけです。産業や文化の発展と密接に関連する知的財産法分野に強く興味を持ち、この分野の専門的知識を身につけることを通して、論理的思考力と社会に対する理解を深めたいと思い、進学しました。

知的財産法プログラムでは、1年生の前期で基礎的な知識を養い、後期ではより実務に近い観点からもう一度各法を学びます。2年生の前期は就職活動、後期は修士論文の執筆に専念しました。短期的な目標も長期的な目標も立てやすいカリキュラムであったため、在学中の2年間は大変充実していました。

人との出会いもかけがえのないものでした。先生方や他の専攻も含む本研究科の大学院生との出会いです。教授陣は、知的財産法分野の専門家、弁理士、一般企業で活躍されていた方、中央官庁から出向されている方など、多様なバックグラウンドを持った方々でした。大学院という場所で、仲間達とは議論を交わし、先生方とも日頃から親しくお話する機会があったことで、多くの刺激を受け、視野を広く持つことができました。

大学院時代に得た論理的思考や広い視野は法務部員として欠かせない素養です。非常に有意義な2年間を過ごせたことに、改めて感謝しています。

社会人在学生から

博士後期課程2年 井寄 奈美
社会保険労務士

ビジネスの世界とは違う空気の中で自分と向き合う

私は社会保険労務士として、顧問先企業の労務管理に関する相談業務を行なったり、執筆や講演活動をしながら、週2回程度、大学院に通っています。私は文学部出身で、大学卒業後は民間企業で営業の仕事をしていました。平成11年に第二子出産を機に会社を退職し、子育てをしながらできる仕事をと考え、平成13年に社会保険労務士試験に合格しました。平成18年に独立開業し、これまでに8冊の書籍も出版しました。

近年、労働関係の相談内容がどんどんシビアになり、十分な法的根拠なく対応すると、紛争が拡大することを経験しました。社会保険労務士の役割は紛争の処理ではなく、予防だと私は考えています。自分の役割を全うするため、労働法を学びなおそうと考えたのが大学院進学のきっかけです。

本研究科の博士後期課程には、研究者をめざす学生だけではなく、私のような社会人や、留学生もいます。自分自身で研究テーマをみつけ、仕事との時間調整をしながら研究することになりますが、図書館、ローライブラリー、研究室など充実した設備をいつでも利用でき、先生方の知見に触れる機会も豊富にあります。他研究科・他学部の講義も受講が可能で、私は経済学研究科の講義も履修しています。

大学院での研究は自分と向き合うことであり、足りない自分に気づくことができます。教員や年齢・国籍の違う大学院生とふれあうことで、知見も広がります。自分が身を置くビジネスの世界とは違う空気が大学には流れており、気持ちの切り替えができるのも魅力だと感じています。修了後も学会や研究会への参加を通じて、研究を続けていきたいと考えています。

留学生から

博士前期課程2年 ミュルダー・スティーブン・イェレ[オランダ]

最新の研究や議論の中で知識と理解を深める

私は、母国で看護大学を卒業して社会人になった後、改めてオランダのライデン大学に進学しました。大学では地域研究を専攻し、日本と東アジアの国際関係を学びました。卒業後、文部科学省の国費留学生として本研究科の研究生となり、1年後に大学院に入学しました。本研究科では政治学を専攻しており、日本と他の先進国での政治教育の違いについて比較研究を行っています。

本研究科の良いところは、第一に授業の内容が充実していることです。先生方は、最新の研究や議論を踏まえて授業を行っていますし、授業では先生と学生の間で、政治学で重要と思われる理論や方法論について、常に議論が行われています。最新の研究動向について繰り返し議論することで、知識と理解が深まり、自分自身の研究にとっても非常に有益です。また博士前期課程に在籍していても、博士後期課程の学生と同じ授業に出席することもでき、彼らと議論することも多いです。本研究科では、学生間の距離が比較的近いと感じます。

第二に、勉強するための環境が充実していることです。先生方や教務係の職員の方には、さまざまな相談ができ、すぐに対応してもらえます。もちろん、自分自身で動かなければ、自動的には提供されないものもあります。しかし、自ら積極的に行動すれば、丁寧に対応してもらえます。

第三に、本学には多くの留学生がおり、いろいろな国の出身者と接することができます。本研究科でも、現在はオランダ人の私をはじめとして、中国人、韓国人、カンボジア人、イスラエル人、エストニア人などが在学しています。