pagetop
HOME法学研究科の紹介>大学院生・修了生からのメッセージ

法学研究科で学ぶ

大学院生・修了生からのメッセージ

大学院生から

博士前期課程1年 大串 雄朗
総合法政プログラム

自ら考えることが好きな私にとって最適な場所

私は、国際刑事法について研究するために、刑事訴訟法を専攻しています。学部でも刑事法や国際法に触れる機会はありましたが、国際刑事法という分野をより深く掘り下げたくなり、本研究科へと進学しました。国際刑事法と一口に言っても、外国人犯罪に始まり、国際捜査共助や国際的な刑事裁判所に至るまで多様な研究課題があります。これらの研究には「自国法に縛られない柔軟なリーガルマインド」が重要といわれるため、学部では学ばなかったドイツの刑事法を参考に、自らの刑事法像の構築に努めています。

また、私は特に国際的な刑事裁判所について関心がありますが、日本では学問的に不明確な分野であり、果たして自分の理解が妥当なのかと不安になることも多いです。このような私にとって、本研究科は非常に魅力的です。というのも、本研究科には多様な専攻分野を研究している同輩や先輩がおり、昼夜を問わず、講義や研究室で議論をしています。これらの議論を通じて自らの理解の及ばない点や論理の妥当性を確かめることができるとともに、柔軟な思考が求められる研究に臨むにあたって、自分の先入観に縛られないアプローチへの示唆を得ることができます。さらに、学部の時以上に、自分で考えるだけではどうにも越えられそうにない壁に出くわすこともあります。その際、本研究科の優れた教授陣は、共に考え、道標を示してくれます。このため、自ら考えることが好きな者にとって本研究科は最適な場所であると確信しています。

 
1     
2     法思想史  
3 西洋法史     
4   国際法1  刑事訴訟法
5      
6 ドイツ語法学文献購読        

博士前期課程1年 斎藤 美彩
研究者養成プログラム

民法学の発展に寄与できる一人になりたい

私は、本研究科で民法を専攻しています。現在、特に興味を持って研究しているのは、近々改正が予定されている債権法です。現行日本民法の法文は簡潔で抽象的ですが、その一文一文の中には、長い時間をかけて重ねられてきた議論の蓄積があります。私は、将来、研究者として民法学の発展に寄与できる一人になりたいです。実定法の研究者になるため、ロースクールを出てから博士後期課程に進学することも考えましたが、修士のうちにしっかりと基礎法学の学習がしたかったのと、外国語文献の読解能力を身につけておきたかったので、本研究科を選びました。今考えても、その選択は間違っていなかったと思っています。

大阪大学には、ドイツ語やフランス語のような外国語文献を精読できる環境があり、幅広い開講科目があります。本研究科では、興味のあるテーマについてまとめて報告したり、古典を講読したり、外国語の文献を精読したりしています。授業は少人数の演習形式が普通で、学生同士で意見を交わしたり、その分野の先生のお話をじっくり聞いたりする機会が多いです。長時間文献と真摯に向き合って、意味を読み解くという作業には、苦痛を感じることもありますが、日々着実に考えが深まっていくのを感じます。

ここでは、担当教員の先生も、民法の先生方も、授業でお世話になった先生も、卒業された先輩までも本当に親身になって相談に乗ってくれます。いつでも勉強できる院生研究室も快適です。本研究科には、理想的な研究環境があります。

 
1     
2 民法2 刑事法制論   ローマ法
3 法社会学    
4     
5  演習(民法)    
6      

博士前期課程1年 片岡 結
知的財産法プログラム

実学としての知財を学ぶ

私は、法学部在学中に、産業や文化の発展と密接な関係がある知的財産法に興味を持ちました。基礎的な知識を正確に学習した上で、実学として知財を学ぶことができる環境とカリキュラムに魅力を感じ、本プログラムに入学しました。現在、本プログラムの博士前期課程1年次(総合コース)には8名の学生が在籍しています。短期的な目標は様々ですが、知財のプロフェッショナルとして社会に貢献できる人になる、という志はみな同じです。

本プログラムの特徴として、まず1年次前期で基本となる科目を頭にたたき込みます。その後、後期から実務家教員による講義が開講され、実務の視点を持ちながら、より広く深く知財を学ぶことができます。2年次では、自身の指導教員を中心とする先生方のご指導のもとで修士論文の執筆に取り組みます。知財関連の論文や雑誌等、ほとんどの資料が手に入り、各法に専門の先生がいるという本プログラムは、非常に恵まれた環境だと日々感じています。2年という期間の中で、毎期ごとに明確な目標を持ちながら着実に進んでいけるよう、カリキュラムは構成されています。

また、OB・OG会の先輩方、社会人院生の方など、多様なバックグラウンドをもった人達と関わることができます。教科書の中だけに留まらない広い視野を持ちながら学ぶことができ、柔軟性を持った知財人材へと成長できる環境が、本プログラムにはあると確信しています。

 
1     
2 不正競争防止法 意匠法1商標法1 著作権法概論  
3産業財産権法特論    
4       
5  特許法1 産業財産権法演習1  
6 特許法1   

修了生から

2014年博士後期課程修了 博士(法学) 溝渕 将章
常葉大学法学部講師

研究者の途への転換点でした。

私は、本研究科に入学した当時、研究者志望ではありませんでしたが、論文のテーマ選びや文献の収集・精読、そして、指導教授の先生とのやり取りをつうじて、研究の面白さに気づき、将来の進路を研究者と決めました。それからの毎日は、朝、研究室に入る、判例・文献を読む、ドイツ語を読む、友人と話す、将来(就職)のことで思い悩む、またドイツ語を読む、どうせ明日来るからと荷物を全部残して研究室を出る、だいたいこの繰り返しでした。何とも彩に欠ける学生生活です。それでも、周りの方々のおかげで、充実した院生生活を送ることができました。本研究科のよさは、何より、研究や人間関係で辛いときに教職員が学生を支える、その環境が整っている点だと、私は思います。指導教授の先生は、いつも私のことを気にかけてくださり、研究面できめ細かく指導していただきましたし、それ以外のことでも温かく相談にのってくださいました。また、直接の指導教員ではない先生方にも、研究上のアドバイスをいただいたり、多くのことを教えていただきました。先生方が一丸となって私を研究者に育ててくださった、そのように思っています。さらに、学内でのアルバイトや、奨学金申請、留学のことなど、事務職員の方たちにお世話になったこと、支えていただいたことも、数えきれません。

本研究科を志望される皆さんにも、素敵な出会いがきっと待っていると思います。

2014年博士前期課程修了 漣 博司
読売新聞社

阪大坂が私を伸ばしてくれました。

2014年3月に本研究科を修了し、今は読売新聞の記者として働いています。本研究科に入らなければ、選ばなかった道だと思います。

大学院を志望した大きな理由は、専門的な知識、論理的な思考力を得たいという思いからでした。しかし、教室で教授陣の話を聞き、学生たちと議論することが何よりも楽しく、毎日のように阪大坂を上っていました。特に研究室では、学んでいた行政学のほか、憲法や国際法、政治史など、さまざまな専門分野を持つ同期や先輩たちがそばにたくさんいました。彼らは善き師であり、凄腕のアドバイザー集団でした。人と話して考えて、そして文字にする。私が新聞記者を目指した原点と呼べる時間でした。

私は今、香川県高松市で記者をしています。地方では、自分が関心を持ったテーマで取材できるという楽しさがあります。難解な行政文書や統計を読み解きわかりやすい言葉にする、他県の課題をここでの現状に照らし合わせて考えてみる、自分の書きたい記事を書く上で、本研究科で学んだことが直接役立つことは多いです。最近、何が問題視されているのか、院生時代の友人に聞いて記事にしたこともあります。

「就活に失敗した」、「何となくまだ大学にいたかった」、大学院に進んだ理由をこう挙げる人たちはたくさんいます。モラトリアムだと批判する人もいますが、結果的に自分の成長につながればよいと思います。一方、「学びたいことはあるが、就職しなければ…」などと、迷いながらも研究への明確な意識がある学生は、大学院での時間が今後の人生で大きな意義を持つと自信をもって言えます。

もう少しあの坂を上っていたかったというのが本音です。多くの師が自分を成長させてくれました。他の大学院を知らない私が言うのも押しつけがましいと思いますが、本当に素晴らしい時間を過ごせたと今もよく振り返ります。

私のこの文章が、本研究科を選択肢とする方々の参考になれば幸いです。

2014年博士前期課程修了 堀場 一宏
積水化学工業株式会社法務部

「生きるための学び」を実践しました。

2014年3月に本研究科を修了し、今は読売新聞の記者として働いています。本研究科に入らなければ、選ばなかった道だと思います。

私は大阪大学法学部を卒業後、法学研究科知的財産法プログラムに進学しました。このメッセージを読んでおられる皆さんに私が言いたいことは、勉強はいつでも始められるということです。というのも、私は学部時代の全ての(といっても過言ではない)時間を部活動に費やし学生の本分である「生きるための学び」ということを怠ってきた背景があります。勿論、部活動から私はたくさんのことを学び、多くの親友を得ましたし、自分の得意な剣道で仲間と全日本大会に出場できたことに何一つ悔いはありません。しかし、ある時恩師から「君の理念は何か」と問われ、自分が人生をどのように生きるかについて今までいかに考えてこなかったかを痛感しました。自分は将来どのように人の役に立ちたいのか、人の役に立つどのような能力を得るためにどのような経験が必要なのか。私は、自ら選択した法学の分野で、卒業後の人生に何一つ役に立つといえるものを学ばないままに社会に出て良いものか、と考えるようになりました。そして大学院が、自分が自由に学べる最後の時間だと思い進学を決意しました。

このような理由で大学院に進学した私は、2年で4年間の遅れを取り戻すべく必死に勉強しました。また知的財産法だけでなく、知見を広めるべくアメリカやヨーロッパの様々な国々を旅したり、自分の国を知るために日本百名山の秘境の山々を登ったりしました。あらゆる出来事、学びを吸収できる脳と感受性を持った二十代に自分が生きることについて仲間と悩み考え行動することができた大学院時代は私にとってかけがえのない宝です。

現在、私は企業法務経験2年目で主に契約書作成業務に従事しています。自社のビジネスを契約書上に法律用語として置き換えたり、他部署の方々に分かりやすく法律を説明したりすることを自分ができるようになるとは、学部時代では思いもよらなかったことです。このメッセージを読んで、同プログラムをすでに知っていた人も知らなかった人も、「生きるための学び」の選択肢の1つとして検討頂ければ幸いです。

社会人在学生から

博士前期課程1年 櫻井 周
伊丹市議会議員

議員と学生の二足の草鞋

私が現職の市議会議員を務めながら大学院に進学することにしたのは、地方議会の現状に根本的な問題を感じ、その解決策を学問的に探求するためです。

地方議会には、政務活動費の不正使用などの問題がありますが、そもそも地方議会の役割は何か、その役割に相応しい議員が選ばれているか、という根本的な問題があります。この問題の本質を突き止め、解決するためには、地方自治法や公職選挙法、さらには憲法の枠組みを超えた法学と政治学の深い理解が必要です。こうした問題意識を抱いていたときに、本研究科にはそれに応えてくれる研究をしている教員がいることを知り、門をたたきました。

これまで経済学と法学は勉強しましたが、政治学を体系的に学習したことはありませんでした。そこで、1年目の現在は、学部の授業で政治学を基礎から学習しつつ、大学院の授業で最先端の理論を学ぶことで、政治学を一気に修得しようとしています。

修士論文の作成にあたっては、実務感覚を学問へ提供することによる貢献と、研究成果を実務へフィードバックすることによる貢献、すなわち学問と実務の相互連携を意識しつつ研究を進めています。

市議会議員としては現在2期目に入り、議会運営委員会委員長(2015年12月現在)など重要な役職についています。議員としての活動を最優先にしつつ、大学院と家庭(夫婦共働き、未就学児2人)も両立させるのは簡単ではありませんが、それぞれの繁閑の波を利用しつつ遣り繰りしています。

留学生から

博士後期課程3年 鄒 燦(Zou Can)

快適な環境で研究に精進できる

私は中国の大学で中国近代史と近代日中関係史を勉強してきました。本研究科には、中国で修士課程を修了したのち、入学しました。研究の視野をさらに広げることができると考えたからです。

留学当初、私は日本で本当に研究をしていくことができるかどうか自信があまりありませんでした。独学で日本語を勉強したこともあって、日常のコミュニケーションもうまくとれなかったからです。しかし、本研究科の学生支援室や日本人チューターにはとても助けられました。また、国際教育交流センターと留学生相談室のサポートを受けることもできました。

日本で研究を始めてしばらくの間、中国での研究をどのように発展させるかということに一番悩みました。ただ、指導教員の丁寧な指導や多くの少人数授業への参加を通して、その悩みも解消することができました。

本研究科では、研究会やワークショップが活発に開かれています。それらを通して、幅広い知見を得ることができるだけでなく、学外の研究者との交流も深めることができます。

本研究科には、資料室や大学院生専用の研究室、談話室などの施設が完備されています。そのため、極めて便利で快適な留学生活を楽しみながら、研究に精進することができます。本研究科での貴重な経験は、将来の私の人生に大きく役立つであろうと確信しています。