20101118日ロイヤリング講義

講師:弁護士 新谷俊彦 先生

責 林 良樹            

家事調停

                                     

 

1 初めに

 

ロロイヤリングは初出向で、他の先生はどういう風にしているかわかりませんが、

家事調停という、僕が学生の時もほとんどなじみがなかった分野の話をします。

 

民民訴ではなく、基本的に家事審判法を使います。

家刑事と大きく対比されているのが民事(刑事ももちろんありますが)で、裁判官ならどの仕事をするかわからず、家事事件は家庭裁判所に配属されます。民事、刑事なら地裁、高裁(民事は、金額低ければ、簡易裁判所)です。

 

今今日は、僕ばかり喋っていたら、しんどいので、気軽な感じで講義をしましょう。

 

とところで、みなさんは、大阪には裁判所でどこにあるかご存じですか。

大阪なら、裁判所は中之島、淀屋橋、北浜くらいですね。南森町、北新地、どこからでも10分くらいですね。あれは何裁判所ですか。あれは、高裁、地裁、簡易裁判所ですね。

家家裁はどこにあるでしょうか。家裁は、大阪城や府警、NHKのすぐ近くですね。

大大阪には、支部が2つあります。堺支部、岸和田支部(家裁、地裁、簡易も入っています)です。大阪なら豊能警察が一番遠いですね。兵庫や京都なら、支部がたくさんあります。相当面積が広いので、刑事弁護の当番になったら大変です。

 

2 家事調停について

 

今今日は、家事で家庭裁判所の話です。

私私は家事調停官を丸二年間(08年10月〜10年9月)していました。

調停委員と違って、非常勤の裁判官として、弁護士経験5年以上で、一定の推薦受けたらなれます。毎週火曜は丸一日家裁にいました。

家裁は、弁護士として行くことは、あまりありませんでしたが、家事調停官となり、なじみになりましたので、今日はその話をします。

 

時近々、ポスターで、調停で話合ってみませんか?とか見かけますよね。 

調調停は、同席調停、異席調停(こういう言葉はありませんが、当事者から交代で話を聞きます)がありますが、ほとんど異席調停です。最近は同席調停もたまにあります。

簡簡易裁判所も、調停があります。

調調停には二種類あって、家事調停と民事調停です。家事調停は、家裁が担当します。民事調停は簡易裁判所でしています。

 

みみなさんは、法学部なので、親戚が法律のことを相談された時、弁護士を頼む程でなければ、調停を薦めると思いますが、親族に関わる事件は家裁、損害賠償などは簡裁が担当します。

ポポスターであるのは、簡裁ですね。お金がないからって泣き寝入りしんどいてってことですね。

 

家民事調停は、離婚が圧倒的に多いです。

民法は、財産法と家族法に分かれていて、家族法が親族法と相続法にさらに分かれます。

例えば、有名な教科書で言いますと、

双書、親族、親族

内田は、親族、相続

二宮、家族法

民法から見たら、家族法が家裁、財産法が民事(簡裁、地裁)ですね。

 

弁弁護士を使うなら、調停より、裁判の方が早いです。

調停は、合意がゴール。判決は、相手の意思に関わらず、強制執行できます。

ででは、弁護士がついて、調停をするのはどのような時でしょうか。

裁判して、強制執行できなければ、調停します。勝っても、相手に財産なければ、意味がない。判決が出ても、絵に描いた餅にすぎません。それなら調停して、例えば300万円のうち150万円でも返してもらうのがいいですわ。

ままた、裁判は、原告が立証できなければ、原告敗訴です。貸したという事実あるのに、裁判で負けたら、その事実はないということになる(裁判はall or nothing)。

調停やってみて、相手が借りていないって言ったら、取下げや不成立にしたらいい。

調停には、裁判みたいに、貸金債権不存在の既判力の効力はありません。

 

裁裁判所で、民事を担当する部署は、大阪地裁なら1〜26個あり、専門部(保全や、執行)もあります。大阪家裁は、全国でも大きい方で4部あります。

一一部と二部が離婚 3部遺産分割 4部人事訴訟(離婚訴訟など)

後、成年後見なども担当します。

 

田田舎の支部行きますと、裁判官は一人で赴任して、刑事、民事、家事全部やります。

また職員人事(司法行政)もあり、大変です。

その代り支部長はすごい、裁判官10年未満位でなりますが、地域のパーティーに行ったら、市長、議長と同列ですわ。

 

3 レジメ

 

そそれではレジメ入りましょう

 

(1)家事調停事件の意義

調調停官になるために改めて勉強するけど、これでしんどいって言っていると司法試験危ないですわ。

私私は、司法試験10間、通らなかったです。その間、アルバイトや結婚など色々ありました。結婚後、合格するまで5年程かかりました。予備校の講師しながら、勉強を続けていました。

私私の勉強方法では、大切なところがリピートできていません。おおまかなことしか頭にはいっていなかったです。受身の勉強は得意でしたが、定義言えなかった。いつか言えると思ったら、ずっと言えませんわ。受かる前三年間は、頭いい人の勉強方法ではなく、しっかり覚えました。図を書いたりして。今、ロースクールで教えていますが、定義テストなどしています。

 

調調停委員の読む本ですが、家事調停事件一般を少し読んでください。(素人むけやからましですよ、家事調停委員になる50歳くらい人向けの本です)

家事審判法17条には、家事調停事件は、家事審判事項、人事訴訟事項、民事訴訟事項と書いています。

17条の条文は、「人事に関する訴訟事件」「その他」は民事、家事のこと。

家事審判事項(9条)は、甲類、乙類ありますが、甲類は、17条では含まれません。

甲類は、子の氏の変更申立てや成年後見申立て、相続放棄の申術等で、相争う当事者がいません。

 

乙乙類の3は、婚姻費用(生活費用)4は養育費、7親権者(協議離婚も、役所に届出るが、未成年の子供がいる場合などは親権者を決めないといけません)、12が遺産分割です。

今の乙類は、当事者が対立していますね。まさに紛争の状態が発生しています。

甲甲類は、対立する相手がいないので、調停にそぐわないです。

子の名前を変更やったら、誰と話合うといった問題ではない。そもそも調停にそぐわない。

(2)家事審判事項

@家事審判事項

 

調停できるのは乙類事件(17条但し書き)です。

17条の人事は、離婚、養子縁組無効、離婚取消、離婚無効などがあります。

離婚と離縁とは違い、23条事件で合意の他に審判が必要です。

 

自分の子供と違う子供を認知した場合で、その子の母親との男女関係がくずれた時、認知した男性は、その認知を無効としたいですね。

男女で合意があり、身分関係が影響するので、家裁が事実調査(DNA鑑定)を行い、それで審判する。9条の甲類、乙類の審判とは違い23条事件の審判と言います。

また、24条の審判があります。

 

離婚と離縁は、事実調査が必要ありません。これは当事者の合意によるからです。

 

民事訴訟事項は、遺言無効など地裁でもできます。

 

A人事訴訟事項

人事訴訟法2条、離婚と養子縁組無効とか全部書いてありますね。

このうち、離婚、理円以外は、23条事件として審判があって終わりですね。

 

民民事調停官になったら、仕事の書類の上に、一般、乙、23とか書いてある。

23って書いてあったら、事実調査をしないといけません。この時、DNAとかではよくわからないこともあります。

例例えば、女が、名前を同じにするため、不倫相手の男の子供になった(養子)について、

合意するだけではなく、この男女が今まで夫婦としてやってきたか、調べないといけません。

一般っていうのは、不成立なら裁判をします。乙類になったら、調停不成立になったら、別の裁判官が審判しないといけません。

 

23条事件(認知無効、養子縁組無効)は、当事者が合意するだけではだめで、事実調停が必要です。

 

一般とは、「人事訴訟のなかの、離婚、理円事件及び普通の家庭事件」です。

 

 

Bその他の家庭事件

DVの後の離婚、離婚のあと慰謝料請求などがこれにあたります。

訴訟時、身分関係がなければ、調停に受けいれないということはありません。

例えば、遺言の中で、隣人が出てきたら、当事者と争います。

これは一般の家事調停事件でもできます。

身分関係は人間の意思に基づきます。

 

例例えば、結婚間際になって、男性が女性から逃げるという事件がありました。

なぜ私から逃げていくのか、と女性は不思議に思います。

男性は、直接女性には、理由が言えませんが、調停官には話してくれます。そして、調停官が女性に伝えます。こういう風にして、女性が男性の気持ちを聞くことで、争いが収まっていきます。

ここの、両当事者の立場から、二人を調整するのは、裁判官でしか味わえない幸せです。

みなさんも、弁護士になって、5年間経つとできるので、是非調停官をやってほしいです。

 

 

(4) 家事調停前置主義家事審判法18

 

一一般は、不成立なったら、初めて裁判です。乙類は、不成立になったら審判です。だが、前置主義はありません。

乙類は訴え提起ありえない。いきなり審判の申立てができる。ただし、調停前置的運用はある。「付調停」という慣行です。

 

 以上で、本日の講義を終えます。

家事調停に興味もったら、是非プリント読んでほしいです。

予備知識をもって、プリントを読んだら、すんなり理解できると思います。