21世紀中国地域研究の新たな学知:中国社会変貌を解読する三つの「支点」

【地域研究コンソーシアム・アンブレラプログラム公募研究企画】

本セミナーは,報告者の三先生の現代中国地域研究の先端的成果を本学学部学生・院生に提供いただくなかで,20世紀史的視角から中国社会の変貌を読み解くいくつかの「支点」を解明することによって,21世紀を担う若き世代の中国地域研究に対する新たな知的刺戟とすることを目的とする。周太平報告「変動する中国と地域研究の課題―内モンゴル近現代史の視点から―」は,モンゴル地域社会の構造変動を20世紀史的視角から検討する「現代中国エスニシティー社会論」であり,周辺的エスニック社会の変動・変容の特質を生業構造からとらえなおし,課題と展望に言及する。沢田ゆかり報告「福祉国家論から見た華南の社会保障―"自由主義レジーム"下の膨張のメカニズム―」は,華南地域社会の構造変動を世紀転換期の視角から接近する「現代中国社会保障システム論」であり,市場メカニズムから見た国家と家族の新たな機能の創出と社会保障システム構築の現段階,およびその新たな可能性をさぐる。夏井春喜報告「文書史料からみる中国近代の地主」は,江南地域社会の構造変動について20世紀史的視角から考察する「現代中国農村・都市社会論」であり,中枢農村社会における地主・佃戸関係の消滅と農村・都市関係の現段階,およびその矛盾と新たな展望を明示する。

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